「グローバル」から「プラネタリー」へ視点の変化

2020年は新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)にはじまり、そのまま1年が終わった。年がかわったものの新型コロナは未だ終息のめどは見えてこない。一方で、コロナ禍で新たに見えてきた課題や視点も多くある。

その一つが、今日お伝えしたい「プラネタリー」という視点だ。

新型コロナは、“ウイルス”という自然界からの事象で、人間が対応するのはとてつもなく大変だということは、世界中が今まさに体験している。そして、どれだけ自然の力が強大かを改めて感じさせられている日々だ。その日々の中で「自然」という視点がこれまで抜け落ちていたことにも気づかされた。

今までは、世界のことを語る時は「グローバル」という言葉が使われてきたが、これはあくまで“人間”を中心とした考えのもとに発せれている言葉だった。それが当たり前の社会の中では“ごみ問題”や“森林伐採”などの環境問題もどこか人間を中心として考えられていたのかもしれない。

そこで、今、注目を浴びている視点が「プラネタリー」という“地球”を中心とした視点だ。

発端は2014年、医学雑誌『ランセット』の編集長であるリチャード・ホートン氏が自身の論文の中で用いた「プラネタリーヘルス」という概念からで、「プラネタリーヘルス」自体は変化する地球環境と人間の健康の関連性に着目し、地球全体の健康を目指すという考え方だ。

この視点は、国際機関などで注目が高まっており、昨年には国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)がポストコロナの新たな開発概念として掲げているほどだ。

これから、ポストコロナの世界において本格的に「グローバル」から「プラネタリー」へ、あらゆる社会課題に対する視点を切り換えていかないといけないだろう。そうしなければ、新たな新型コロナのような脅威が地球の悲鳴として生まれてきてしまうかもしれない。

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